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都内で見つかる化石の不思議【後編】

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今回は多摩川支流である浅川と秋川での化石採集の後編ということで、秋川での話をご紹介いたします。

化石の採れる場所は以下の通りです。

※小和田グラウンドには無料駐車場がありました。


秋川の化石スポットは浅川の化石スポットから車で約30分ほどの場所にあり、浅川でのコパル採りの後、比較的簡単に立ち寄ることができました。
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ここの場所は秋川渓谷への入り口の様な場所でもあり、実際私たちは化石採集の後、渓谷を流れる払沢の滝を見に行きました。

駐車場に車を停めた後河原に降りてみると、いきなり面白い石を発見できます。黒い光沢のある石で、強く握ると薄い層にバラバラと崩れる様な石です。あきる野市に点在する石炭層や珪化木と関係がありそうです。


さて、実際に採取した石(冒頭の写真の右側)ですが、こちらの資料によると、この辺りは日本列島ができ始めた中新世と呼ばれる時代の地層が露出しているらしく、この石もおそらくその時代のブナの葉っぱの化石ではないかと思われます。

また、先の資料をもう少し広く眺めると秩父の方に向かって地層の年代が古くなっていくことが分かります。日本列島は大陸側に向かって古い地層が現れると言われていますが、この場所がまさしくその縮図になっていると思うと一層面白い場所に思えてきます。



最後まで読んでいただきありがとうございました。

是非この機会に化石採集に出かけられてはいかがでしょうか。